世界でもトップメーカーであるトヨタ車は中古車市場でも人気が高いため、買い取りや下取りなどのリセールで高額となる車種が多くあります。
しかし、トヨタ車に乗っていても愛車の価値を把握していなければ、買い替えなどで愛車を手放す際に低い金額で査定される場合があります。
この記事では、新車価格に対する買取価格の割合である残価率が高いトヨタの車種を紹介しています。
今トヨタの車から買い替えや、トヨタの車の購入を検討している人は、是非参考にしてください。
〇この記事でわかること
- 残価率は新車からの経過年数が長いほど下がる
- トヨタ車の中でもSUVやミニバンの残価率が高い
- SUVやミニバンはトヨタ車以外でも残価率が高い車種がある
- セダンなどの人気が低い車種はトヨタ車でも残価率が低い
なお、この記事では、トヨタ自動車株式会社の公式サイトにある買取参考価格情報をもとに残価率を算出しています。
SUVやミニバンの残価率は非常に高い
トヨタ車の中でも、特にSUVやミニバンなどのボディタイプの人気が高く、残価率も高い車種が多くあります。
残価率は、新車価格に対する買取価格の割合であるため、買取価格が高いほど残価率も高くなります。
買取価格の決定要因の中でも新車からの経過年数による影響は大きく、経過年数が長くなるほど残価率は下がります。
新車からの経過年数と残価率の関係
経過年数 | 残価率 |
---|---|
3年 | 50~60% |
5年 | 40~50% |
7年 | 20~30% |
10年 | 5~10% |
上記のとおり、新車から5年経過すると残価率は50%を下回りますが、トヨタには残価率が50%を超える車種が沢山あります。
トヨタの中でも特に残価率が高い車種は、以下のとおりです。
特に残価率が高いトヨタ車
- ランドクルーザー
- ランドクルーザープラド
- ハリアー
- C- HR
- アルファード
- ヴェルファイア
- ヴォクシー
- ノア
- ハイエース
- ハイラックス
SUVやミニバンは人気が高いため、トヨタ車でも残価率が高い傾向にあります。
それでは、ボディタイプごとに一つずつ詳しく見ていきます。
高い残価率のSUVはランドクルーザーなど4車種
トヨタで取り扱っているSUVで、残価率が高い傾向にある車種は以下のとおりです。
トヨタのSUVのおおよその残価率
車種名 | 新車から3年経過時の残価率 | 新車から5年経過時の残価率 |
---|---|---|
ランドクルーザー | ‐ | 75~85% |
ランドクルーザープラド | 75~85% | 70~80% |
ハリアー | 70~85% | 50~60% |
C-HR | 70~80% | 55~65% |
特にランドクルーザーやランドクルーザープラドは、新車価格が高額であるものの人気が高いため、新車から5年経過しても残価率が80%を超える場合があります。
各メーカーで人気があるSUVのおおよその残価率は、以下のとおりです。
他のメーカーのSUVのおおよその残価率
メーカー名 | 車種名 | 新車から3年経過時の残価率 | 新車から5年経過時の残価率 |
---|---|---|---|
ニッサン | エクストレイル | 50~65% | 40~50% |
ニッサン | キックス | 60~70% | – |
ホンダ | ヴェゼル | 65~75% | 50~65% |
ホンダ | CR-V | 75~85% | 75~85% |
マツダ | CX-5 | 60~70% | 45~60% |
マツダ | CX-8 | 55~65% | 40~55% |
三菱 | アウトランダー | 55~65% | 45~55% |
スバル | フォレスター | 70~80% | 55~65% |
他のメーカーでも残価率が高い車種がありますが、トヨタ車の残価率と比べると低めとなっています。
ランドクルーザー
ランドクルーザーは、後の陸上自衛隊となる警察予備隊の入札用として開発されました。
そのため、悪路でも難なく走行できる操作性と高い耐久性が特徴であり、発売から70年以上経過してもアウトドアが好きな人を中心に高い人気があります。
新車から3年経過したランドクルーザーの買取参考価格情報は掲載されていませんが、トヨタ認定中古車を取り扱っているGAZOOでは、以下の価格で販売されています。
グレード | 年式 | 車両価格 | 走行距離 | ボディカラー |
---|---|---|---|---|
ZX | 2020年式 | 765万円 | 29,000km | ブラック |
同じグレードの新車価格は634.0万円であるため、中古車販売価格での残価率は120.7%となります。
従って、新車から3年経過したランドクルーザーは、車の使用状態によっては新車価格に近い金額でリセールできる可能性も十分にあります。
一方、新車から5年経過したランドクルーザーの残価率例は、以下のとおりです。
グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|
GX | 437.8万円 | 337万円 | 77.0% |
AX | 475.4万円 | 405万円 | 85.2% |
AXG | 542.0万円 | 452万円 | 83.4% |
ZX | 632.0万円 | 544万円 | 86.1% |
一番低いグレードであるGXを除いて残価率は80%を超えているため、ランドクルーザーは新車価格は決して安くないものの、リセールまで考慮すると経済的な車といえます。
ランドクルーザープラド
ランドクルーザープラドは、ランドクルーザーの足回りの軽量化や排気量を抑えるなど乗用車向けに改良された車です。
当初はランドクルーザーワゴンやランドクルーザーIIなどの名称で発売されていましたが、1990年のモデルチェンジ時にサブネームが付いたランドクルーザープラドとなりました。
発売以降低価格なランドクルーザーとして現在でも人気がありますが、2023年8月2日に後継者であるランドクルーザー250の発表に伴い、プラドの名称は廃止となりました。
新車から3年経過したランドクルーザープラドの残価率例は、以下のとおりです。
型式 | グレード | 新車価格 | 3年経過時買取参考価格 | 3年経過時残価率 |
---|---|---|---|---|
GDJ151W | TZ-G | 496.6万円 | 392万円 | 78.9% |
GDJ150W | TX | 384.5万円 | 323万円 | 84.0% |
GDJ150W | TX Lパッケージ | 432.2万円 | 367万円 | 84.9 |
TRJ150W | TX | 327.6万円 | 掲載なし | – |
TRJ150W | TX Lパッケージ | 374.8万円 | 327万円 | 87.2% |
新車から3年経過の残価率は80%を超えているグレードが多く、車の使用状態によっては新車価格に近い金額でリセールできる可能性もあります。
一方で、新車から5年経過したランドクルーザープラドの残価率は、以下のとおりです。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GDJ151W | TZ-G | 496.6万円 | 340万円 | 68.5% |
GDJ150W | TX | 384.5万円 | 295万円 | 76.7% |
GDJ150W | TX Lパッケージ | 432.2万円 | 328万円 | 75.9% |
TRJ150W | TX | 327.6万円 | 263万円 | 80.3% |
TRJ150W | TX Lパッケージ | 374.8万円 | 289万円 | 77.1% |
いずれのグレードも5年経過時の残価率は3年経過時から10%程度は下がりますが、それでも十分に高い残価率であるため、高額でのリセールが期待できます。
ハリアー
ハリアーは同じSUVでもランドクルーザーやランドクルーザープラドとは違い、品質やデザイン、快適な乗り心地に重点を置いて開発されました。
1997年の発売以降、舗装された道路での性能を重視したクロスオーバーSUVの代表的な車として、世界的にも高い人気を誇っています。
新車から3年経過したハリアーの残価率は、以下のとおりです。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
ASU65W | エレガンス | 331.0万円 | 275万円 | 83.1% |
ASU65W | プレミアム | 343.9万円 | 278万円 | 80.8% |
ASU65W | プレミアム メタル アンド レザー パッケージ | 374.5万円 | 285万円 | 76.1% |
ASU65W | プログレス | 393.0万円 | 291万円 | 74.0% |
ASU65W | プログレス メタル アンド レザー パッケージ | 423.6万円 | 306万円 | 72.2% |
ランドクルーザーやランドクルーザープラドほど高くはないのの、一般的な新車から3年経過の残価率よりも高い数値となっています。
一方で、5年経過したハリアーの残価率は、3年経過の残価率から15~20%ほど下がっています。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
ASU65W | エレガンス | 331.0万円 | 195万円 | 58.9% |
ASU65W | プレミアム | 343.9万円 | 199万円 | 57.9% |
ASU65W | プレミアム メタル アンド レザー パッケージ | 374.5万円 | 212万円 | 56.6% |
ASU65W | プログレス | 393.0万円 | 219万円 | 55.7% |
ASU65W | プログレス メタル アンド レザー パッケージ | 423.6万円 | 230万円 | 54.3% |
5年経過したハリアーの残価率は50~60%であり、中には50%を下回る型式やグレードもあります。
ハリアーの残価率は、ランドクルーザーやランドクルーザープラドほど高くはなく、一般的な残価率よりも多少良い程度です。
リセール時に少しでも高い残価率となるように、車のメンテナンスや清掃をこまめに行いましょう。
C-HR
TOYOTAの世界戦略SUVのキャッチコピーで発売されたC-HRは、多岐にわたって活躍できるコンパクトクロスオーバーSUVとして人気が高い車種です。
C-HRは、レースのベース車両として使用されるほど走行時の性能に重点を置いており、運転好きな人に向いている車種です。
さらに走行時の性能だけでなく、デザインもこれまでのトヨタのSUVとは違った斬新なものとなっています。
新車から3年経過したC-HRの残価率は概ね70%を超えており、一般的な残価率と比べても10~20%高くなっています。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
NGX10 | G-T | 242.2万円 | 187万円 | 77.2% |
NGX10 | S-T | 218.1万円 | 161万円 | 73.8% |
NGX50 | G-T | 260.2万円 | 196万円 | 75.3% |
NGX50 | S-T | 236.1万円 | 174万円 | 73.7% |
グレードによって残価率が大きく変わらない点も、C-HRの特徴の一つです。
一方で、新車から5年経過したC-HRの残価率は、3年経過の残価率と比べて15%程度下がります。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
NGX10 | G-T | 241.2万円 | 154万円 | 63.8% |
NGX10 | S-T | 212.0万円 | 126万円 | 59.4% |
NGX10 | S-T LEDパッケージ | 217.2万円 | 131万円 | 60.3% |
NGX50 | S-T LEDパッケージ | 235.2万円 | 140万円 | 59.5% |
C-HRは、2016年の発売開始から日が浅いものの人気がある車種の1つであり、現在もその高い人気が残価率にも反映されています。
アルファードなど4車種がミニバンタイプで高い残価率
トヨタに限らず、ミニバンタイプはファミリー世帯を中心に人気があり、いずれのメーカーでも残価率は高めになっています。
トヨタでも多くのミニバンタイプの車種を発売していますが、その中でも以下の4車種が高い残価率で取り引きされています。
トヨタのミニバンにおける車種、経過年数によるおおよその残価率
車種名 | 新車から3年経過時の残価率 | 新車から5年経過時の残価率 |
---|---|---|
アルファード | ‐ | 75~85% |
ヴェルファイア | 75~85% | 70~80% |
ヴォクシー | 70~85% | 50~60% |
ノア | 70~80% | 55~65% |
新車から3年経過時は、どの車種も80%に近い残価率であるため、車の使用状態によっては新車価格に近い金額でリセールできる可能性もあります。
さらにアルファードとヴェルファイアは、新車から5年経過しても残価率は大きく下がらずに、80%程度で取り引きされています。
一方で、他のメーカーで人気があるミニバンの残価率は、以下のとおりです。
メーカー名 | 車種名 | 新車から3年経過時の残価率 | 新車から5年経過時の残価率 |
---|---|---|---|
ニッサン | エルグランド | 50~65% | 45~55% |
ニッサン | セレナ | 55~70% | 55~65% |
ホンダ | ステップワゴンスパーダ | 75~85% | 45~60% |
三菱 | デリカD:5 | 75~85% | 55~65% |
いずれのメーカーも、新車から5年経過すると一般的な残価率の近くまで下がるため、リセール時にはトヨタ車のミニバンのほうが高くリセールできる可能性があります。
なおアルファードとヴェルファイア、VOXYとノアはそれぞれ発売やモデルチェンジも同じ兄弟車であり、同じ型式となっています。
アルファード
アルファードは、車内空間の広さや快適性、内外装の高級感などがトヨタ車の中でも最上級クラスの大型ミニバンです。
従って子育て世帯だけでなく、多くの役所や企業の公用車、私用車としても人気がある車種の一つです。
新車から3年経過したアルファードの残価率は、以下のようにグレードによって違いが大きいものの、型式がAGH35Wのほうが高めとなっています。
新車から3年経過したアルファードの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GGH30W | 3.5GF | 484.0万円 | 389万円 | 80.3% |
GGH30W | 3.5SC | 460.1万円 | 記載なし | – |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジ | 650.8万円 | 451万円 | 69.3% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジS | 664.6万円 | 480万円 | 72.2% |
AGH35W | 2.5G | 412.6万円 | 353万円 | 85.6% |
AGH35W | 2.5S | 371.1万円 | 319万円 | 86.0% |
AGH35W | 2.5S Aパッケージ | 386.7万円 | 337万円 | 87.1% |
AGH35W | 2.5S Cパッケージ | 429.0万円 | 記載なし | – |
AGH35W | X | 335.7万円 | 記載なし | – |
残価率が高いものは85%を超えており、車の使用状態によっては新車価格に近い金額でのリセールも十分可能です。
一方で、新車から5年経過したアルファードの残価率は、3年経過と比べて10%程度下がります。
新車から5年経過したアルファードの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GGH30W | 3.5GF | 482.0万円 | 339万円 | 70.3% |
GGH30W | 3.5SC | 458.1万円 | 357万円 | 77.9% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジ | 651.3万円 | 387万円 | 59.4% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジS | 665.1万円 | 412万円 | 61.9% |
AGH35W | 2.5G | 410.6万円 | 330万円 | 80.4% |
AGH35W | 2.5S | 369.1万円 | 288万円 | 78.0% |
AGH35W | 2.5S Aパッケージ | 384.7万円 | 298万円 | 77.5% |
AGH35W | 2.5S Cパッケージ | 427.0万円 | 361万円 | 84.5% |
型式がAGH35Wを中心に、新車から5年経過しても残価率が80%を超える型式やグレードがあり、人気の高さがわかります。
アルファードを購入する際は、事前に残価率を確認した上で、より高い型式やグレードを選びましょう。
ヴェルファイア
ヴェルファイアは、ネッツ店取り扱いであったアルファードVの後継車として発売されました。
上品さや洗練さが特徴であるアルファードに対し、力強さや先進性がヴェルファイアの特徴となっています。
そのため、当時はフロントなどのデザインが違うものの、エンジンや室内装備などはアルファードと共通のものが使用されていました。
現在のヴェルファイアはスポーティ路線に変更されており、エンジンやサスペンションなどもアルファードとは別のものが使用されています。
新車から3年経過したヴェルファイアの残価率は、型式やグレードによってかなり違いがあります。
新車から3年経過したヴェルファイアの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GGH30W | 3.5VL | 484.0万円 | 333万円 | 68.8% |
GGH30W | 3.5ZG | 460.1万円 | 352万円 | 76.5% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジ | 650.8万円 | 433万円 | 66.5% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジZ | 664.6万円 | 418万円 | 62.9% |
AGH35W | 2.5V | 412.6万円 | 356万円 | 86.3% |
AGH35W | 2.5X | 335.7万円 | 記載なし | – |
AGH35W | 2.5Z | 371.1万円 | 記載なし | – |
AGH35W | 2.5Z Aエディション | 386.7万円 | 339万円 | 87.6% |
AGH35W | 2.5Z Gエディション | 429.0万円 | 371万円 | 86.5% |
上記のとおり、型式がAGH35Wの場合は残価率80%以上が見込めますが、GGH30Wの場合は60~70%に下がる可能性が高くなります。
ヴェルファイアを購入する際もアルファードと同様、事前に残価率の高い型式やグレードを確認しましょう。
一方で、新車から5年経過した場合の残価率は、3年経過の残価率から10%程度下がります。
新車から5年経過したヴェルファイアの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GGH30W | 3.5VL | 482.0万円 | 288万円 | 59.8% |
GGH30W | 3.5ZG | 458.1万円 | 292万円 | 63.7% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジ | 651.3万円 | 354万円 | 54.4% |
GGH30W | 3.5エグゼクティブラウンジZ | 665.1万円 | 360万円 | 54.1% |
AGH35W | 2.5V | 410.6万円 | 295万円 | 71.8% |
AGH35W | 2.5X | 333.7万円 | 263万円 | 78.8% |
AGH35W | 2.5Z | 369.1万円 | 294万円 | 79.7% |
AGH35W | 2.5Z Aエディション | 384.7万円 | 309万円 | 80.3% |
AGH35W | 2.5Z Gエディション | 427.0万円 | 358万円 | 83.8% |
上記のとおり人気がある型式やグレードであれば、新車から5年経過後であっても残価率80%を超える可能性が見込めます。
アルファードと比較してヴェルファイアの残価率はわずかに低い傾向にあるため、同じ型式やグレードを購入する場合は、より高額なリセールが期待できるアルファードを選びましょう。
ヴォクシー
ヴォクシーは、歴代のテレビCMで人気のある男性芸能人を起用しており、格好良さに力を入れたトヨタのミニバンです。
同じ車体でありながら販売店によって名称が異なるライトエース・ノアとタウンエース・ノアのそれぞれの後継車として、ヴォクシーとノアが発売されました。
従ってヴォクシーとノアも車体のサイズや燃費性能などほとんどが同じですが、外装のデザインは大きく異なり、ヴォクシーはスタイリッシュなフォルムが大きな特徴です。
新車から3年経過したヴォクシーの残価率は、概ね70%を超えており、高いリセールが期待できます。
新車から3年経過したヴォクシーの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
ZRR85G | V | 278.6万円 | 206万円 | 73.9% |
ZRR85G | X | 254.2万円 | 191万円 | 75.1% |
ZWR80G | ハイブリッドV | 292.6万円 | 210万円 | 71.8% |
ZWR80G | ハイブリッドX | 278.1万円 | 206万円 | 74.1% |
新車から3年経過したヴォクシーの残価率は、一般的な残価率と比べても10~20%ほど高くなっていますが、5年経過した場合の残価率は大きく下がります。
新車から5年経過したヴォクシーの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
ZRR85G | V | 277万円 | 171万円 | 61.7% |
ZRR85G | X | 250.2万円 | 144万円 | 57.5% |
ZWR80G | ハイブリッドV | 291万円 | 150万円 | 51.5% |
ZWR80G | ハイブリッドX | 279.1万円 | 141万円 | 50.5% |
上記のとおりハイブリッドタイプの残価率は、5年経過後の残価率は50%程度まで下がっており、一般的な残価率と大きな違いはありません。
しかし、その他の型式やグレードの残価率は60%程度であり、一般的な残価率よりも高くなっています。
ノア
ノアは、格好良さが特徴の兄弟車ヴォクシーと違い、上質感が特徴のミニバンです。
歴代のテレビCMもヴォクシーと違い、女性芸能人を起用しており、親しみやすい車種としても人気があります。
新車から3年経過したノアの残価率は、65~75%程度となる可能性が高いです。
新車から3年経過したノアの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
ZRR85G | G | 278.6万円 | 211万円 | 75.7% |
ZRR85G | X | 254.2万円 | 184万円 | 72.4% |
ZWR80G | ハイブリッドV | 292.6万円 | 199万円 | 68.0% |
ZWR80G | ハイブリッドX | 278.1万円 | 183万円 | 65.8% |
上記のとおりヴォクシーよりも残価率が低くなる可能性があるため、外装にこだわらない人はヴォクシーを選びましょう。
一方で、新車から5年経過したノアの残価率の例は、以下のとおりです。
新車から5年経過したノアの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
ZRR85G | G | 277.0万円 | 161万円 | 58.1% |
ZRR85G | X | 250.2万円 | 148万円 | 59.2% |
ZWR80G | ハイブリッドG | 291.0万円 | 163万円 | 56.0% |
ZWR80G | ハイブリッドX | 279.1万円 | 152万円 | 54.5% |
どの型式やグレード残価率も、一般的な残価率よりも僅かに高くなっており、車の状態によっては60%を超える可能性もあります。
ヴォクシーやノアの残価率は、同じミニバンのアルファードやヴェルファイアと比べて低くなりますが、他のミニバンよりも高くなる可能性が高く人気がある車種です。
ハイエースバンやハイラックスも高い残価率
残価率の高いトヨタ車は以下の通り、SUVやミニバン以外にもあります。
- ハイエースバン
- ハイラックス
ハイエースバンは自家用車としてだけでなく、貨物車として幅広い業種で使用されているため、残価率が高くなる傾向にあります。
一方でハイラックスは、国内全メーカーの中で唯一新車で発売されているピックアップトラックです。
ハイラックスなどピックアップトラックの流通量が非常に少ないため、ハイラックスの残価率も高くなる傾向にあります。
ハイエースバン
ハイエースは貨物性能が高いため、専門の中古車店やトヨタ製以外のパーツが製造、販売されるほど人気があります。
新車から3年経過したハイエースバンの残価率は、以下のとおりです。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GDH206V | ロング | 295.3万円 | 196万円 | 66.4% |
GDH206V | ロングDX GLパッケージ | 311.2万円 | 223万円 | 71.7% |
GDH206V | ロングルートバンDX | 293.3万円 | 194万円 | 66.1% |
GDH221K | SロングワイドDX | 288.4万円 | 219万円 | 75.9% |
GDH221K | SロングワイドDX GLパッケージ | 297.9万円 | 227万円 | 76.2% |
いずれの型式、グレードも一般的な残価率よりも高くなっており、ハイエースバンの人気の高さがわかります。
一方で新車から5年経過した場合、3年経過した残価率よりも10%程度下がります。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GDH206V | ロング | 295.3万円 | 177万円 | 59.9% |
GDH206V | ロングDX GLパッケージ | 311.2万円 | 195万円 | 62.7% |
GDH206V | ロングルートバンDX | 293.3万円 | 175万円 | 59.7% |
GDH221K | SロングワイドDX | 288.4万円 | 184万円 | 63.8% |
GDH221K | SロングワイドDX GLパッケージ | 297.9万円 | 191万円 | 64.1% |
上記のとおり、ハイエースバンは新車から5年経過した場合でも、型式やグレードを問わず高い残価率が期待できます。
ハイラックス
新車から3年経過したハイラックスの残価率の例は、以下のとおりです。
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GUN125 | X | 307.5万円 | 254万円 | 82.6% |
GUN125 | Z | 347.8万円 | 286万円 | 82.2% |
GUN125 | Z ブラックラリーエディション | 366.8万円 | 314万円 | 85.6% |
上記のとおり、グレードを問わず80%を超える残価率となっているため、車の使用状態によっては購入額に近い金額でのリセールも見込めます。
新車から5年経過した場合の残価率の例は、以下のとおりです。
新車から5年経過したハイラックスの残価率の例
型式 | グレード | 新車価格 | 買取参考価格 | 残価率 |
---|---|---|---|---|
GUN125 | X | 302.5万円 | 243万円 | 80.3% |
GUN125 | Z | 346.5万円 | 266万円 | 76.8% |
GUN125 | Z ブラックラリーエディション | 365.5万円 | 277万円 | 75.8% |
ピックアップトラックは流通量が極端に少ないため、新車から5年経過後も残価率は大きく下落せずに80%程度で取り引きされています。
トヨタ車だから残価率が高いわけではない
残価率の高い車種は多くありますが、トヨタ車が要因で残価率が高いわけではありません。
クラウンやプリウス、アクアなどは路上で頻繁に見かける人気車種ですが、残価率は高くありません。
その他トヨタ車のおおよその残価率
車種名 | 新車から3年経過時の残価率 | 新車から5年経過時の残価率 |
---|---|---|
クラウン | 50~60% | 45~55% |
プリウス | 55~65% | 35~45% |
アクア | 45~55% | 30~40% |
上記のとおり、一般的な残価率に近い人気車種も多くあります。
クラウンを始めとしたセダンは人気が高くないため、残価率が低くなる傾向にあります。
そして、プリウスやアクアなどのハイブリッド車は新車価格が高めであるため、残価率は低くなる傾向にあります。
従って、以下の項目に該当する車種は、新車からの経過年数が長い場合でも高い残価率が期待できます。
- SUVやミニバンなど人気のあるボディタイプである
- ガソリン車である
- 流通量が多すぎない
さらに車体ごとの残価率は、傷や凹み、走行距離など車の使用状態によって大きく変動します。
少しでも、高い残価率でリセールできるよう、愛車は大切に扱いましょう。