車売るのに一括見積サービスを使うメリットやデメリットを紹介します

車の売却。一括見積サービス、メリットやデメリット

車の売却を検討している場合、少しでも高い金額で売りたいと考える人は多いと思います。

しかしどこで査定をしたら良いのか、いくらで売れるのかわからない、手間をかけたくないといった人は多くいるでしょう。

車の売却をする際に一括見積サービスを利用すると、一度に複数社に査定依頼がおこなえるため、短時間で金額の確認まで可能です。

今回は車の一括見積サービスを使う、メリットやデメリットをご紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 一括見積サービスを利用すると、店舗に出向く必要がない
  • 査定依頼後すぐに、営業電話がかかってくる
  • カーセンサーを利用すると、メールでのやり取りが可能

少しでも大切な車を高く売るためにも、一括見積サービスについて解説していくため、ぜひ最後までお読みください。

車の一括見積サービスの3つのメリット

一括見積サービスのメリット

車の一括見積サービスには、大きく分けて3つのメリットがあります。

時間をかけずに高額で売却したい人、手間を省いて価格の比較検討をしたい人は、特に利用をご検討ください。

一括見積のメリットが自身のニーズに合っているかも、併せて確認しましょう。

一回で複数の業者へ依頼ができる

一括見積のメリットとして、一度の手続きで複数の業者へ査定の依頼ができる点があります。

通常、車の査定をする場合は1社ずつ持ち込み、状態を確認した後に提示された価格で売却するかを検討します。

持ち込む先も自身で一から探す必要があるため、売却までには時間や手間がかかり、多くの業者との比較は難しいのです。

しかし一括見積サービスを利用すると、Webから一度で複数社への査定を依頼できます。

住んでいる地域を超えての査定に対応している業者が見つかる場合もあるため、自身の手間を減らして、売却先の検討が可能です。

車を持ち込む時間がない、どのような業者がいいのかわからないといった際には、一括見積サービスは売却時に有効な手段となります。

最も高い金額のところで売却できる

一括見積サービスは複数社へ査定を依頼するため、どこが高い値段を出しているかが一目でわかります。

業者側は複数の業者から見積もりが出るとわかっているため、自社へ売ってもらおうと、高い値段を提示する場合があります。

売却時には少しでも高い値段で手放したいと考える人にとっては、すぐにどこの値段が高いのかがわかるのは嬉しい点です。

オークション形式のサービスを利用すると、最も高い金額で入札した業者に売却となるため、必然的に高い金額での売却が実現できるでしょう。

どのような形式で金額が出るのかも確認すると、より高額の売却につながります。

なお複数社からの見積もりが集まるため、ほかの業者への交渉の材料としても利用できます。

売る際に市場での適正価格を知りたい場合にも利用できるため、売却を考えている際には利用が適したサービスとなるでしょう。

店舗に出向く手間が減る

一括見積サービスは、Web上に車種や車の状態を入力するだけのため、店舗に出向く必要はありません。

通常の査定では店舗に直接出向いて車を持ち込み、状況を確認してもらう必要があるため、時間がかかります。

優良な業者の選定なども、すべて自身で一つずつおこなう必要があるため、手間が増えてしまいます。

しかし一括見積サービスを利用すると、業者へ申し込んだ後に出張査定を依頼できるため、自宅にいながら査定を受けられるのは魅力的です。

出張査定は無料の場合が多いため、余計な費用をかけずに車の状況確認を進められるのも利点といえます。

店舗まで車を持っていく時間が無いといった人には、出張査定の利用は非常に大きなメリットの1つとなります。

車の一括見積サービスの3つのデメリット

一括見積サービス。デメリットも存在

車の一括見積サービスは便利な反面、デメリットも存在します。

査定を申し込んだ後に後悔しないためにも、デメリットとなる面はしっかりと把握しましょう。

今回は主なデメリットを、3つご紹介します。

頻繁な営業電話がかかってくる場合がある

一括見積サービスを利用すると売却を検討している人であるとわかるため、自社で売ってもらうために、頻繁な営業電話がかかってくる場合があります。

申し込みから時間を置いてかかってくる場合もありますが、早い場合は申し込み直後からかかってきます。

時間に余裕がある場合は問題無いのですが、仕事中などすぐに応対できない時の申し込みは避けましょう。

頻繁に営業電話がかかってくるのを知らずに利用すると、強いストレスの原因にもなってしまいます。

一括見積サービスを利用する際は、営業電話が大量にかかってくると知っておく必要があります。

中にはメール連絡可能な場合や電話連絡の数を絞れる場合もあるため、極力電話対応の手間を減らしたい場合は、そちらも併せて利用しましょう。

住んでいる地域によっては見つからない

現在住んでいる地域によっては、買取に対応している業者が見つからない可能性があるでしょう。

首都圏などは多くの業者があるため問題ありませんが、地方になると表示されたのが1社のみといった場合もあります。

需要が少ない車種の場合には、出張査定を受けられないといった可能性もあります。

そもそも比較ができない、査定が受けられないとなっては、一括見積サービスを利用する意味がありません。

一括見積サービスを利用する場合は、参加業者数の多いところを選択すると、複数社からの査定を受けられる可能性が上がります。

利用前に、提携業者数はどの程度であるのかも確認しましょう。

個人情報を業者に知られてしまう

一括見積サービスを利用する際には、自身の名前や電話番号などの個人情報を登録する必要があります。

買取を依頼したい業者以外にも情報が知られるため、問題に発展する可能性は否定できません。

場合によっては車の売却後にも、営業電話がかかってくるなどの事態もありえます。

個人情報が多くの業者に知られてしまう点は、一括見積サービスの利用をやめておいた方が良いといわれる理由の1つです。

自身の個人情報が、利用者リストに名前が載ってしまう点は、事前に理解しましょう。

どうしても多数の業者に個人情報を渡したくない場合は、数を絞る、限定された会社にのみ公開されるといったサービスをご検討ください。

一括見積サービスは複数の買取業者に査定申し込みができる

一括見積サービスとは

一括見積サービスは、一度に複数の買取業者から買取の価格を提示される仕組みです。

サービスによって参加している企業の数が異なり、利用先によって提示される数も異なります。

利用前には提携業者数や同時見積社数を確認し、数が豊富なところを検討しましょう。

一括見積サービスは自分の車の市場相場に適した額で売りたい、より金額の高いところで売却をしたい場合には、利用を検討したいサービスです。

しかしデメリットに挙げたとおり、多数の営業電話や商談への対応に追われる可能性もあります。

多数の営業電話への対応や商談を避けたい場合は、買取業者の数を絞る、メール連絡を希望するといった対応を検討しましょう。

自身から出向いて行く時間がない、情報入力のみで価格を知りたい場合には、一括見積サービスは最適といえます。

一括見積サービスで車を売却する流れ

車を売却する流れ

一括見積サービスを利用して、車を売却する際の流れについてご紹介します。

  1. 入力フォームに車種名や年式、走行距離などの車と個人情報を入力する
  2. 複数の業者からの連絡に対応し、査定の日時を決定
  3. 出張査定によって、見積金額を確認
  4. 売却契約を結ぶ

情報の送信から連絡がくるまでは、間がほとんどないため、すぐに多数の業者から査定についての連絡が届きます。

気になる業者と査定の日時を決めた後は、自宅や駐車場にて出張査定を受けるのみです。

査定の際は、1〜2時間ほどの時間を確保しましょう。

売却時にはいくつかの書類も必要となるため、事前に書類の確認もおこなうと円滑に進みます。

必要となる書類は、主に以下のようなものです。

  • 自動車検査証
  • 自動車税納税証明書
  • 自賠責保険証
  • 印鑑証明書(実印) など

普通車か軽自動車かによっても変わるため、業者にあらかじめ確認しましょう。

売却契約を結ぶ際はキャンセル料や違約金の確認のほか、引き渡し期限を確認しておくと、問題発生の可能性が下がります。

申し込みから売却までの流れを頭に入れたうえで、一括見積サービスを利用しましょう。

売却をする際はJPUCに加盟しているか確認

JPUCとは日本自動車購入協会を指し、消費者が安全に自動車売買をおこなえるようサービスを提供している活動団体です。

JPUCでは、顧客への不当な勧誘の防止などのガイドラインを制定しています。

安全に売却を進めたい場合は、JPUCに加盟している企業をご検討ください。

消費者相談窓口も用意されているため、万が一問題があった場合には相談しましょう。

JPUCの適正買取店認定制度を取得するには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

  1. 中古車買取事業者が本来備えているべき基準を満たす
  2. JPUCが実施する適正買取店研修の修了者が、店舗に1名以上在籍している

一括見積サービスだけに限らず、車の売買の際にはJPUCを取得しているか確認しましょう。

一括査定の利用は少しでも高く売りたい人に向いている

少しでも高く売りたい。利用が向いている人の特徴

一括見積サービスは、少しでも高い金額で売りたい人に向いているといえます。

そのほか利用が向いている人、反対に向いていない人の特徴は以下にまとめました。

一括見積サービスに向いている人一括見積サービスに向いていない人
高い金額で売却したい
手間をかけたくない
交渉をしてからの売却を検討している
自分のペースで査定を進めたい
大量の電話を避けたい
相場価格のみを知りたい

自身の交渉力に自信がある人や、手間をかけずに売却を進めたい人は、一括見積サービスの利用を検討しましょう。

反対に自分の都合に合わせて査定を進めたい、売却ではなく相場価格のみを知りたい人にとっては、向いているとはいえません。

自身はどちらに該当するのかを考えたうえで、利用するか決定しましょう。

おすすめの車の一括見積サービス3選

一括見積サービスのメリットやデメリットを知ったうえで、利用したいと考えている人もいるでしょう。

今回は車の一括見積サービスの利用を考えている人に、おすすめのサービスを3つご紹介します。

どのようなサービスがあるか知りたい人は、ぜひご確認ください。

カーセンサーならメール連絡でのやり取りも可能

カーセンサー

カーセンサーは通常、電話による連絡をメールのみの連絡に切り替えが可能です。

大量に電話がかかってこないため、メールを見て落ち着いてその後の対応を決められます。

電話対応が苦手、電話でのやり取りに時間を取れない場合には、嬉しいサービスです。

メール連絡の希望は査定依頼をする際に、連絡方法についての部分でメールを希望するを選択するのみとなります。

カーセンサーでの査定は2つの種類が用意されており、好きな方を選んで申し込み可能です。

1つは最大30社へ査定依頼がされる一括査定で、複数社の金額を比較できる形となります。

2つ目はオークション形式となっており、最大5,000社が入札をしますが、電話対応は1回のみです。

電話は第3者の査定員からとなるため、業者と直接やり取りをする必要もありません。

査定後の出品から落札まですべてお任せのため、自身の手間をかけずに、最高落札額のお店に売却できます。

より高い金額で売りたい、電話やメールの手間を減らしたい人には、オークションは魅力的といえるでしょう。

オークションも選べるカーセンサーの基本情報は、以下のとおりです。

カーセンサーの基本情報

提携事業者数1,000社以上
最大同時見積もり社数30社
連絡手段電話/メール
対応エリア全国
JPUC加盟
運営会社株式会社リクルート

メールでのやり取りを希望する場合は、カーセンサーへの申し込みを検討しましょう。

MOTA買取は高額査定の上位3社とやり取り

MOTA買取

MOTA買取は最大20社が競い合う査定サービスで、上位3社からのみ連絡がきます。

何十社から一気に電話がかかってくるといった事態はなく、高額のところとのみ落ち着いてやり取りができるのは嬉しい点です。

希望に応じて4社目以降の追加もできるため、対応すべき会社の数を選びたい場合は利用を検討しましょう。

MOTA買取は、実車を見てからの概算提出ではありません。

申し込みの翌日18時には、入力された情報をもとに、最大20社の概算査定額の確認が可能です。

その後会社から連絡が届く仕組みのため、金額を見てからの判断ができます。

個人情報も原則上位3社にのみ渡る形のため、多くの企業に連絡先を渡したくない人に向いているサービスといえるでしょう。

オークション形式のため、自然に高い金額での売却にもつながります。

自身で交渉する手間を減らして、高額での売却を望む場合には利用をご検討ください。

MOTA買取では入札下限金額以下での買取禁止や、利用者からの売却キャンセルの拒否、キャンセル料などの徴収は禁止となっています。

問題なく円滑に車を売却したいと考えている人は、一度MOTA買取をご検討ください。

上位3社からのみ電話連絡が届くMOTA買取の、基本情報は以下のとおりです。

MOTA買取の基本情報

提携事業者数700社以上
最大同時見積もり社数20社
連絡手段電話
対応エリア全国
JPUC
運営会社株式会社MOTA

概算金額を知ったうえで売却先を決めたい、電話連絡の数を減らしたい場合は、MOTA買取の利用も検討しましょう。

ズバット車買取比較は少ない入力項目で査定が出る

ズバット車買取比較

ズバット車買取比較は入力項目が少ないため、短時間で査定依頼をおこなえるサービスです。

時間をかけずに査定を進めたい場合には、ズバット車買取比較も利用の候補に入れましょう。

申し込み前には平均の査定相場を確認できるため、出てきた査定額が相場の範囲であるかを把握できます。

買取業者との交渉にも利用できるため、平均相場も含めて知りたい人は、利用を検討したいサービスの1つです。

相場の推移についても同時に表示されるため、いつが1番売り時になるかも知れるでしょう。

一括見積は最大10社同時に実施されるため、比較はしたいが数が多すぎて比較しきれないといった事態にはつながりません。

キャンセル可能や業者選択可能、全国対応となっているため、使い勝手の良さを重視する人はぜひ利用をご検討ください。

ズバット車買取比較ではJPUCに加入しているため、比較的安全に売却手続きを進められるのは嬉しい点でしょう。

車の平均相場を知りたい、使い勝手の良いサービスを探している人に向いているズバット車買取比較の基本情報は、以下のとおりです。

ズバット車買取比較の基本情報

提携事業者数200社以上
最大同時見積もり社数10社
連絡手段電話
対応エリア全国
JPUC加盟
運営会社株式会社ウェブクルー

手間をかけずに査定を依頼したい場合は、ズバット車買取比較の利用をご検討ください。

よくあるトラブルと対処法をご紹介

よくあるトラブルと対処法

一括見積サービスは複数の業者へ査定の依頼ができるといったメリットがある反面、トラブルが起きる場合もあります。

どのようなトラブルが起きてしまうのか、対処法はあるのかについて解説します。

問題に巻き込まれてしまう前に、以下の内容を確認し、万が一の事態に備えましょう。

頻繁な営業電話を避けるにはメール連絡を利用

紹介しているとおり、一括見積サービスは複数の業者へ査定を依頼するため、申し込み後から電話連絡があります。

電話が数件であれば問題ありませんが、数十社から短時間に電話がかかってくる事態もめずらしくはありません。

しかしサービスによっては電話ではなく、メールでのやり取りが選択できる場合があります。

メール連絡の場合は自身のペースで連絡の確認や返答ができるため、忙しいときでも落ちいて確認できるでしょう。

電話のみで対応を進めなければならない場合は、希望の連絡時間を指定するといった対策をおこないましょう。

快適に売却を進めるためにも、連絡方法についての確認も重要です。

キャンセルや取り消しについては契約書を確認

売却を検討していたがキャンセルしたい、取り消したいといった事態が起こる可能性もあります。

場合によっては高額なキャンセル料や、違約金を求められる場合があります。

料金が発生する場合は、契約書でどのように決められているか確認しましょう。

キャンセル料が高額と感じた場合は、内訳の確認や消費生活センターへの相談といった対応もご検討ください。

なお先に契約した業者から別の業者へ変更したい場合は、先の契約は必ずキャンセルを済ませてから進める必要があります。

二重契約になると、最悪の場合は法的な責任を追求される可能性もあるためです。

強引な営業をする業者には警戒する

売却をしようとした場合、なかには自社で買い取りたいと、強引な営業をする業者もいるでしょう。

査定日に担当者がしつこく交渉を進めてくる、即決を迫ってくるといった形で、納得できない契約を結んでしまう場合もあります。

少しでも自身が納得して車を手放すためにも、強引な営業に対して毅然とした態度での対応が必要になります。

万が一契約を結んでしまった場合は、キャンセルをおこなって、改めて別のところで契約をするといった対処も必要です。

強引に契約を迫られた場合は、国民生活センターや消費生活センターへの問い合わせも実施しましょう。

愛車を高い金額で売るには一括見積サービスを利用する

愛車を売却し、新しい車への乗り換えを希望する場合は、一括見積サービスを検討しましょう。

複数の業者に一回で査定依頼が出せる、自身で店舗に車を持ち込む必要がない、などメリットが多くあります。

高額かつ短期間で売却を希望する人は、利用をご検討ください。

ただし頻繁な営業電話や、個人情報を登録する必要があるなどのデメリットも存在します。

利用前にデメリットや対処法を知ったうえで、申し込みをすると後悔を減らせるでしょう。

後悔なく希望の金額で売却するためにも、うまく一括見積サービスをご利用ください。